雪山講習会
赤城山大同

山行日 2010年 2月 7日(日曜日)    参加人員 20名 車両  4台
行 程 前橋(7:30)===赤城ビジターセンター(9:00〜12:00)---覚満渕(12:40〜14:30)---赤城ビジターセンター(〜15:00)

群馬県北部に雪を降らせた寒気団が低気圧の南下で関東平野まで接近し、夕方から夜半にかけて雪が降った。今日は県連主催の「雪山講習会」で、朝家を出る時は道路が凍りつき滑って転びそうです。車のフロントガラスも凍っていて暫くエンジンを掛け暖気する。集合場所に向かうが橋の上は雪が凍って皆ドライバーは慎重運転です。集合場所に7時10分ごろ着くが、今回は雪の影響で時間に遅れる人も・・・。タクシーに乗って来られた方もいました。




 前橋から赤城山までは県道一本道、大鳥居を過ぎるころから道路も白一色に
 旧料金所を通過すると、両側の樹木が雪に覆われて写真を撮るには絶好のビューポイント
 新坂平の電光温度計は“マイナス6度”を示している。ワイパーも凍りついて良く掛けない
 大同に来ると風が強くホワイトアウト状態で、時々前が見えなくなる。
 赤城ビジターセンターに着くが、駐車場は除雪中でセンターも開いていなかった。
 山頂での積雪は60cm位だったでしょうか・・・
 
 開始時間の9時をまわり、机上研修が始まる。
 講師は日本勤労者山岳連盟 全国遭難対策本部 藤桝氏である。
 スライドで解りやすい講習、参加者は真剣に聞き入っている。
 
 写真は登山時、出血して倒れている人に遭遇した時の対処について

 自己の安全確保をし感染防止の為、ニトリート・グローブ(手袋)、ビニール袋、ゴーグル等を
 つけ、血液・体液からの感染に備える。岩場等で自己が安全でなければ二重遭難につながる。
 
 写真の茶色(血液)は缶コーヒー185mlの量で、献血でも200〜400ml採取しますから
 血を見ても慌てないことだそうです。

 その他、寒冷障害として低体温症・凍傷についての症状・予防・応急手当の講義があった。
  
 昼食はビジターセンターの食堂があり、あったか〜いラーメン・うどん・そばが有りがたかった。
 
 食後は外に出ての実施訓練。
 雪洞造りと、レスキューシート・ツェルトの使用方法を学ぶ。
 赤城の雪は、粉雪でサラサラして積みにくい。
 先ず、下を踏み固めリュックを5、6コまとめて置き、上にシートを掛けその上に雪をスコップで
 積み重ね、固めて行きます(水を霧状に吹き付ければ固まり易いです)。
 
 
 十分に雪で覆ったら出口を作り、下部を掘りながら埋めたリュックを取り除き、コッフェル等で
 雪をかきだし内部空間を広げて出来上がりです。
 外は風が吹いて寒いですが、雪洞の中に入ると風がなく暖かいです。
 
 1人用のツェルトに包まっています、でもチョット寒そうですね。
 隣では、二人用ツェルトをロープで木に結えて潜っています。
 こちらの方が暖かそうですね。
 レスキューシートを身体に巻きつけるだけでも大分違います。
 

 実際に遭遇した時、今回の講習が落ち着いて出来るか!? は問題ですが
 知識と体験をしたことで、何らかの行動が出来るでしょう。
 
 個人的には、山渓の登山技術全書B、E、H、Iを読んではみたが
 Iは中々理解しがたい(テレビの影響でしょうか・・・)。