北アルプス 八峰キレット 
鹿島槍ヶ岳・五竜岳
標高:2,889m  

山行日 2020年 8月 16日~18日      MHC 3名 行動時間:  (休憩時間含む)
行 程
8/16)大谷原―赤岩尾根―冷池山荘(泊)
8/17)冷池山荘―八峰キレット―五竜山荘
8/18)五竜山荘―遠見尾根―テレキャビン アルプス平駅

 新型コロナ禍で山小屋泊りを諦めていましたが、そろそろ左足関節外果骨折治療で固定した金具の抜釘時期で手術をすると2,3ヶ月間山に行けなくなるから、昨年から二夏アルプス行けないのは辛い。
以前から計画していた北アルプス三大キレットの残り一つ、八峰キレットに行こうと8日に山小屋に連絡すると、五竜山荘、冷池山荘が運良く予約出来たので仲間3人で行ってきました。
山小屋は新型コロナウィルス感染に神経をとがらせ、宿泊者名簿はネットでプリントアウトし事前に記載し、シュラフカバー、枕カバー、マスク、体温計、ウェットティッシュも持参するように言われる。
山小屋で感染者が出たらクラスターになり、各地に広まってしまう恐れがあります。
だから我々も小屋に入る時はマスクをし手を消毒してから入ります。
しかし、良かった点は部屋にぎゅうぎゅう詰めにならず、7.5帖の部屋に3人だったことです。
ちなみに、部屋の定員は16名と記されていました(どの様に寝るのでしょう?)                         


1日目:大谷原(7:00)-西俣出合(8:00)-(10:30)高千穂平(10:40)-白樺平(12:00)-(12:45)冷乗越(14:20)爺ヶ岳往復
    '-冷池山荘(14:50)

五竜スキー場に車を停め、予約しておいたタクシーを呼び大谷原まで行く。
西俣出合まで林道を約一時間歩き、北俣本谷のトンネルをくぐると赤岩尾根登山口(西俣出合)で冷乗越の稜線まで標高差が1080mもある。高千穂平までは樹林帯の急勾配で丸太の梯子が幾つが出てくる。程よい風も有り暑さは感じない。
高千穂平からは展望が開け、鹿島槍ヶ岳の岩壁が迫り圧倒する。露岩の急斜面でザレ場を何度か通過すると赤岩尾根分岐にでる。正面には剱岳が見える。ここで1時間40分強時間を取っていますが、態々来たのだから爺ヶ岳までNさんに登るよう勧める。
(私は以前扇沢から登っているのでゆっくり休む事にしました。)

タクシーを降り林道を西俣出合まで約1時間林道歩き
林道終点でトンネルを潜り対岸に渡る


赤岩尾根登山口の道標


登山道は樹林帯で展望は無いが、丸太の梯子や
この様な立派な梯子が随所にあり整備されています


高千穂平に着くと鹿島槍の稜線が見える


鹿島槍が大きく迫ってくる



崩れやすい岩場をのぼる



赤岩尾根の分岐で稜線に出ると正面に剱岳が見える。
ここで少し遅いお昼タイム。

崖の上の冷池山荘と布引山、その奥に鹿島槍ヶ岳がある。
Nさんが爺ヶ岳登って来る間1時間30分ノンビリ時間を過ごす。


2日目:冷池山荘(5:08)-布引山(6:15)-鹿島槍ヶ岳南峰(7:15)-北峰(8:05)-キレット(9:20)-キレット小屋(9:35)-ロノ沢のコル(11:00)
    '-北尾根ノ頭(11:45)-G5(13:10)-五竜岳(14:30)-五竜山荘(16:00)

冷池山荘から鹿島槍、キレット、五竜山荘の長丁場。
冷池山荘を5時に発ち、テント場を過ぎるとお花畑があり写真を撮りつつ登って行くと、富士山や八ヶ岳、南アルプスのシルエットがハッキリ解る。鹿島槍南峰に着くと槍ヶ岳、穂高岳も目に飛び込む。

南峰から五竜岳までが未踏の領域、気を引き締めて登ろう! この領域が八峰キレットと言うようです。
キレット小屋までは梯子や鎖を伝って通過する。核心部の岩壁は鎖が張られシッカリ握って渡れば問題ない。
小屋からは岩場の連続で、鎖で登り下りしながら急峻な岩場を越えて行く。
G5を過ぎたあたりから、強風でガスの水滴に打たれ合羽をきて行動するが、岩が濡れて慎重に三点支持で登る。
分岐から山頂に向かう頃ガスも晴れて展望が開けてきた。
五竜山荘には午後4時に到着し、先ずはビールで無事小屋に着いたことを労った。

2日目は5時に小屋を出発。
キレットを越えて五竜までの長丁場です。
テント場は剱岳の展望が良い





テント場過ぎてと布引山から鹿島槍にかけてのお花畑


富士山、八ヶ岳のシルエットがハッキリ見える



鹿島槍ヶ岳南峰で撮っていただく


吊尾根から鹿島槍北峰に登ってからキレット小屋に向かう



これから行くキレット、五竜岳の稜線が一望できる


八峰キレットの核心部



写真を見れば怖そうですが、鎖が張られて恐怖感は無いです



眼下にキレット小屋が見えます。10分休憩する



キレットを過ぎてからは険しい岩場が続きます



登ったり降ったりのアップダウンが続きます






北尾根の頭から先行者が登るコースを眺めています



急斜面のガレ場を登って行きます
浮石が多く落石、滑落注意です


まだ花を撮る余裕はありました


G5の岩場過ぎてから天気が崩れ強風と霧雨に晒されるが
山頂近付く頃には雲が切れ虹が現れた


ここから山頂までは直ぐです



五竜岳山頂から五竜山荘、唐松頂上山荘、八方尾根が見渡せます



3日目:五竜山荘(7:00)-西遠見(8:30)-大遠見(9:00)-中遠見(9:50)-小遠見(10:15)-地蔵ノ頭(11:20)-アルプス平(11:45)
    '-とおみ(12:00)

五竜山荘 7時出発。遠見尾根を下るだけのハイキングと思うや、序盤は鎖ありの登山道。岩も滑る。
前回の記憶全く無し、鹿島槍や五竜を見納めながら、笹や灌木の登山道はアップダウンの繰り返しで疲れる。
テレキャビンのアルプス平駅に着きホッとしてゴンドラに乗車しました。

3日目はノンビリ山荘を7時に発つ
遠見尾根を下るだけなのでルンルン気分


これから辿る遠見尾根が見渡せます



五竜岳と五竜山荘



鹿島槍も見納め



クサリ場が数か所出て来ます
以前の記憶全く無し


西遠見ノ池と五竜岳



アップダウンを繰り返しながら見返り坂に来ると
地蔵ノ頭やアルプス平、町並みが見渡せます


テレキャビンのゴンドラに乗り、3日間の山旅が無事終了ました




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